25th Sin.

  「 あなた色 」

2005.08.17

 
 前回の24枚目シングルから、3ヶ月弱。
 年4回のリリース・ペースを着実に守っているように見えるけど、
 ただ今回、最初の発表がやけに早かったからか、驚異のペースでリリースした
 ように感じられたのでは。?

 リリースのたびに、毛色が少しずつ違ってきているような感じもするものの、
 もとの部分はやっぱり変わってないんだな〜と、ホッとさせられる部分がある。
 
 時が経っても、未歩さんは未歩さん、なんですね。
 それでは1曲ずつ、自分なりの感想を書いていきます。
 

 

 

注 意

 
 ・コード(
#####bbなどの記号)については こちらへ。
 ・Aメロ、Bメロ、サビ、Cメロについての説明は
こちらへ。
 
 ・作曲と作詞は、どの作品も小松未歩さん自身です。
 

 

01

 あなた色

編曲

 古井 弘人      
25th single コード Aメロ   Bメロ   サビ   Cメロ  
                       
 
 この曲は、まずタイトルが印象的だった。
 あなた色 と聞けば、「に染まる物語・・・?」 とか、曲を聴く前から連想ゲームができる。
 さすが作詞家さんを兼ねているだけに、日本語の使い方がうまいと思う。。

 次に、メロディ。
 涙キラリ飛ばせ、いつかはダイヤの恋、を想い起こさせるような、スットンキョウなほどポップな曲。
 最近は、こういう曲がけっこう多い??
 こんな分析してもしょうがないけど。

 とにかく、元気の出るメロディには違いない。
 まあ歌詞が、、オノロケ調なので元気がなくなる人も多いとは思うけど。

 その歌詞に目を移すと、、一番のツボだったのはここ。
 「降ってきそうだと ほほえましい発言」
 の所。 まるで第三者の視点から見ているような、この非情なほどの冷静さが微笑ましい。

 素っ気ないナマ返事をされても、そんな彼を 「大好き」 だと言える彼女が、すごい。
 普段は聞く耳すら持たなくても、イザとなれば天の川を見に、彼女を連れていってあげるんでしょうね。
 なんとも、したたかな彼だ。
 
 

 

02

 向日葵の小径

編曲

 岡本 仁志      
25th single c/w コード Aメロ   Bメロ   サビ   間奏  
                       
 
 構想期間1年?を経て、ついに日の目を見たナンバー。
 壮大な曲かと思いきや、隣町にあるような小さな 「ひまわり畑」 が舞台のようです。
 
 曲は、全体を通して落ち着いて聴ける、リラックスした感じ。
 失恋→ウワーン、って感じの曲(danceとか?) ではなく、つとめて冷静にむかしを振り返ってる。
 
 未歩さんの曲は、間奏もまた印象深い。
 2番が終わったあと、静かになって、そのまま3番に突入する、そのあたりが落ち着いている。
 
 
 印象に残った歌詞は、
 「あの頃と同じ景色が 少し痛くて」
 幸せだったころの景色がそのまま、目の前に突きつけられると確かに 「痛い」 でしょうね。。
 
 「好きだと言ってくれた それはあなたが居て、照らしてたから」
 今回のシングルでは、一番印象に残った場面。 こんな言葉を交わす二人になれたら、
 生まれてきた甲斐があった、ってもんだ。
 
 「綺麗だ」 とか 「かわいい」 とか 「愛してる」 とかって、彼氏でもあんまり言わないですね・・・
 分かりきってることだし、ありきたりな言葉を多用すると・・・ 媚び売ってるでしょ! とか思われそうだから。
 その一方で、なかなか言ってくれないことに、業を煮やしている彼女さんも多いことでしょう。
 
 ・・・理解しなさい。 我々はつつましい、日本人なんだという事を。
 
 

 

03

 したたかに しなやかに

編曲

 古井 弘人      
25th single c/w コード Aメロ   Bメロ   サビ   間奏  
                       
 
 イントロを聴いた瞬間、「えー?!」 って思った方も多いのでは。
 なんで、こんな暗いメロディなのって。
 
 特に、歌詞カードを見たあとで曲を聴いてみると、その驚きは倍増。
 「蒼い夏」みたいな元気な曲かと思いきや、出だしのサビの部分は、悲壮感あふれるマイナーコード。
 
 たしかに、このメロディからは、 「これから掴み取ってやる!→ そう、恋はまだ成就していないの・・・ →
 → どうせこの恋は成就させるのは、無理だろうなー・・・」 ってネガティブ思考が漂ってきます。
 
 主人公がこんなに悲しむのは、目指す彼に立ちはだかる大きな壁 「あの子」 の存在。
 
 甲子園に出場が決まった学校が、あこがれのPL学園と戦いたいと思っていたものの、組み合わせ抽選
 の結果、初戦が駒大苫小牧と当たってしまったような、あのゲンナリした感覚。
 
 そんな絶望的な状況にあっても、「笑うのよ!さあ、今こそ・・・」 と、無理やり?自分を励ます。
 なんとも涙ぐましい場面。
 
 
 とはいえ、すべての男が 「片目で涙する」 人に惚れるわけじゃない。
 したたかじゃなくても、しなやかじゃなくても、一直線に進めば振り向いてもらえるかも・・・?
 説得力ないけど、がんばって欲しいものですね。 ええ。
 
 前のシングルのときも、同じようなこと言ったかな・・・。
 

 

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