香港 : 2004年 7月

 

 

セントラル (1)

 
 
まず、、香港(中心部)の地図が必要ですね。

 

香港島サイドと、九龍半島サイドに大きく分かれる香港中心部。

香港島サイドは、現代的で高層ビル群が立ち並ぶ。
九龍半島サイドは、一言でいえばアジア的。
雑然としている。

香港島サイドの中心部は中環(セントラル)。
このセントラルというのは、そう英語。
数年前までイギリスの支配下にあった香港では、よく英語の地名を見かける。

そのセントラルは、こんな感じだ。

レンズが曇っているのは、冷房の利いたホテルの中から、急に外に出たときに
撮ったものだから。

そういえば、香港は熱帯地域で、
気温こそ30度くらいしかないけれど、湿度が異常に高いのだ。

もともと、香港島は狭い狭い地域に高層ビルが何百何千と建っているので、その凄さは
ニューヨーク以上。

その香港島のビル群の眺めは、どこで堪能できるのか?
それは、2ヶ所ある。

 

スター・フェリー

 

上の地図の、セントラルと尖沙咀(チムサァチョイ)とを結ぶ、小さなフェリーがある。
それがスター・フェリー。

日本でガイドブックを読んでいたとき、このフェリーにはまったく関心がなかった。
中環と尖沙咀のあいだは、地下鉄でたった2駅5分。
その距離を、なんで船になんか乗る必要があるのか?

ところが、同行してくれた地元の人が真っ先に勧めてくれたので、乗ってみることにした。
「どこか見に行きたい所はあるか?」 と聞かれたので、
「ビルがよく見える所に行きたい」、などと言ったら(汗)、
この船を紹介してくれた。

料金は$2.20 (30円ぐらい)。安い!

 

この地元の人とは、駅の出入り口で待ち合わせをした。
日本語が少々話せる人だったようだけど、結局日本語は使わなかった。
日本では、駅の改札で待ち合わせをするのが一般的だけれど、
香港では駅の改札で人待ちをしている風景はなかった。

日本で言う「西口改札」「北口改札」などの名前がないからかも知れない。
有名なビルの入り口とか、駅の出入り口を指定したほうが分かりやすいようだ。
(地下鉄・中環駅の、A3番出口とか)

その人が勧めてくれたこの、スター・フェリー。
乗車するには、2.2ドルを払って切符を買うか、
もしくは、オクトパス・カードを改札機にかざせば、自動的に値段が引かれる。
まさにSUICA(関西ではICOCA)と同じ。

 

この船は、どういうわけか一部の空間だけ異様に冷房が効いている。
当然、人々はその空間に向かって殺到する。
その光景は、日本の始発電車となんら変わらない。

ところで、この船に乗って香港島を眺めたとき、この船が愛されている理由が分かった。
眺めがすごい!

 

スター・フェリーから見た香港島ビル群 夜に乗れば、もっと綺麗かも

 

 

星光大道

 

もうひとつのお勧めスポットが、ここ。

九龍半島サイド・尖沙咀の海沿いにある遊歩道で、今年(2004年)できたらしい。
ここから見る対岸、香港島サイドのビル群も圧巻!
ただ、夜はカップルだらけになるので、傷つきやすい人にはお勧めできない。。

 

午後7時を過ぎ、薄暮に。
 熱帯らしく、雨も降ってきた。
ちょっとピンボケした。。
右の高いビルは 420m !

 

420mの超高層ビルは、屋上に展望台はないみたい。
残念・・・

 

気 候

 

香港の気候について少し。

「夏は最悪」
この一言に尽きる。
私がネットサーフィンした限り、香港の夏の気象を「好きだ」という人はいない。

香港では年に2回、街をあげての大バーゲンが開かれるけれど、
このうち1回は7,8月に開かれる。
この7,8月は、香港にとってはオフ・シーズンであって、ホテルの値段も安くなる。

なぜなら、、あまりにも蒸し暑いから。
普通の神経を持つ人なら、この時期にあえてショッピングをしようとは思わないだろう。

おまけに、夜になると必ずといっていいほど雨が降る。
ただの小雨だったなら、それはむしろ喜ばなくてはならない。
雷雨など、しょっちゅうなんだそうだ。

ちなみに、香港のベスト・シーズンは、涼しくて晴れの日が多い 10〜11月頃。

 

 

セントラル (2)

 

高層ビルが林立し、アジア経済の中核を担うセントラル。
世界の大企業のアジア支店だけじゃなくて、メディアのアジア拠点も多く集まる。
世界最大の放送局アメリカCNNとか、イギリスBBCの放送センターもある。

ところが、このセントラル、遊歩道とか広場に行くと、おびただしい数の人間が
たむろしている。その光景は奇怪そのもの。

遊歩道じゅうに人がたむろして、会話したり、あるいは物を売買していたりもする。
この暑い中、冷房のない屋外で、だ。

ところが、それは日本でいう コンビニ前に不良がたむろするような状況ではなく、
メイドとして雇われているフィリピン人が、集まってきて話し込んでいるんだそうな。

共働きが当たり前の香港では、メイドとしてフィリピン人を安い賃金で雇う家庭が
多いんだって。。

 

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