香港 : 2004年 7月

 

香港を自由に回るには、交通機関を味方につけなくてはなりません。
香港主要部の主な交通機関は、フェリーのほかに

2階建バス ミニバス タクシー ピークトラム ただのトラム 地下鉄

などに分かれ、実に多彩。
ただの旅行者ではありますが、これらの乗り物について説明していきたいと思います。

ただ、、念のため言っておくと、
こちらのページ(in 香港政府観光局のサイト) のほうが、乗り物の写真もあったりで詳しいです。

このページは、その手の情報に興味のない方は読み飛ばすのが吉です。

 

2階建バス

 
 香港の中心部にいると、1秒に1台は目にするであろう、このアイテム。
香港では巴士(バーシー)。

一度は乗ってみたくなるはず。

路線バスは、香港ではほとんどが2階建て。
ほかに、乗り合いタクシーのようなミニバスもあるけれど、それは後ほど。。

この2階建てバスは、ほとんどがロンドンからの輸入品。
ほとんどのバスの車体には、全面広告がバンバン入ってます。

実際に2階席に乗ってみましょう。

 

乗り方はいたって複雑
指定された額を 前払い するだけ。
しかし、たとえば$4.50を払うのであれば、$4.50のコインを料金箱に入れる。
路線バスによって、料金はマチマチ。だいたい$6.50(100円)ぐらい。
おつりは、出してもらえません。
 
とはいえ、路線によって料金が違うバスを、とっさに 50セント単位まできっちり払うのは不可能。
まず旅行者は、自分の持っているコインが10ドル貨幣なのか、10セント貨幣なのかも判断できない。。
どちらも「10」としか書かれていないから。

そこで、オクトパス・カードの出番!
乗り口の読み取り機にカードをくっつけると、それだけで自動的に$4.50が引かれます。

ただし、、現金しかダメ!ってことも多いらしいです。
そうなったら、お釣りはこないですが、 10ドル札 (150円くらい)を料金箱に入れちゃいましょう。
文句は言われません。料金が10ドル以内の路線だったら。

バスに乗ったら、ぜひ2階へ上ってみましょう。

2階席の一番前に座るのは危険らしいです。
急停止したとき、前が全面ガラスだからです。
だから、前から2番目に乗るのがベスト。(そこでも、危ないことには変わりないですけどね)

 

けっこう綺麗。もちろん冷房つき。 セントラル付近 右折レーンに入った

 

さて、降りるときはどうする?

ところどころにあるボタンを押します。それは日本と同じ。
しかし、どこで押せばいいのか。
自分で判断するしかありません。

だいたいこのへんだな、と思ったらボタンを押しましょう。
すると、次のバス停で止まってくれます。
ちなみに原則、車内アナウンスはありません
風景を知らないと、降りることすらできない。。

バス路線は、何百もあります。

 

 

ミニバス

 

普通の路線バスは2階建てですが、1階建ての小さな乗り合いバスのようなものもあります。
それが、ミニバス。 広東語では小巴(シウバー)。
 
香港のドラマにも、ちょくちょく登場します。
「うわ、このバス冷房ついてないよ!」 とか、エキストラ役の人たちがブーたれていたりします。(笑)
 

結論からいうと、これはやめたほうがいいです。

すごく便利な乗り物です。
普通のバスと違って、ふつうは停留所とかありません。
乗るときは、手をあげて乗ります。
行き先に「中環」と書いてあれば、とりあえずセントラルのほうに行くらしいです

降りるときは、運転手さんに 「唔該、有落(ムコーイ、ヤウロッ)」 とか言うと、降ろして
くれるのだとか。
ところが、ただこのカタカナを言うでは、まず運転手さんは分かってくれないでしょう。

それは、広東語には声調が6種類あるから。
同じ「アー」でも、音の上げ下げがあって言い方が6種類もある・・・

ちなみに、バスに乗っている途中で急に行き先が変わることもあるようです。

普通の観光をしているぶんには、このバスにお世話になることはないでしょう。
広東語が分かる、地元の人専用。

 

 

タクシー

 

広東語では的士(ディックシー)。

これも難しいです。
ほとんどのタクシーで、英語が通じません。
ところが、タクシーはイザというとき、本当に役に立つので、香港に行く予定があるならば
絶対に知っておいて損はないです。

紙とペンが必要になります。
紙を取り出して、

「我想去 中環站」 (セントラルの駅へ行きたいのです)

「唔該去 半島酒店」 (ペニンシュラ・ホテルへお願いします)

などと書きます。
ホテルの名前は 英文だと分かってもらえないので、現地の漢字でどう書くかは絶対に知って
おかなくてはなりません。

 

初乗り運賃は$15 (200円くらい)。
そのかわり、チップを払う必要があるので、20ドル札を渡して降りちゃってもいいと思います。

ただ、あまり遠距離に使わないほうがいいです。
香港島と九龍半島とを行き来するときは、トンネルを渡るための特別料金だけじゃなく
タクシーが、また帰っていくときの帰りのトンネル通行料金まで払わされたりするから。

 

 

ピーク・トラム

 

セントラル駅の近くから
香港が一望できる丘、ビクトリア・ピークまでを結ぶトラム、つまり路面電車
(未歩さんの「ヘンな物さし。」 p.62 に載っている香港の写真が、ピークからの景色です)

観光用の乗り物として、けっこう有名。
冷房機器は無いです。

私は、、乗っていません。
これに乗ろうとして、間違えてただのトラムに乗ってしまったのです。

 

ただのトラム

 

香港島を走る、2階建ての路面電車、それが「ただのトラム」。
広東語では電車(ディンチェー)。

香港に来て、これに間違って乗ってしまうまで、この「ただのトラム」の存在を知りませんでした。
ところが、これがものすごくいい。
値段と眺めが。

値段は、どこまで乗っても2ドル、つまり30円。
安すぎます。
冷房こそ無いし、渋滞にハマると動かなくなりますが、
2階に乗ると、香港島の景色をダイナミックに堪能することができます!

 

トラムの2階は、こんな感じ 香港島のどこか。左がトラム。

 

地 下 鉄

 

広東語では地鐵(デイティッ)。やたら難しい漢字。
「MTR」 でも通じます。

この地下鉄が一番かんたんです。
オクトパスカードが全線で使えるし、営団地下鉄なみに頻繁に来ます。

車内アナウンスは、広東語、北京語、英語の順。

地下鉄に乗るのに、注意することがあります。

1: 絶対に車内で飲食しない
2: 切符・オクトパスカードは絶対に折り曲げたり、なくしたりしない

これを破ると、数万円の罰金が課されます。
ただし、車内での携帯電話については、別に禁止されていません。

ニューヨーク地下鉄みたいに、治安の心配をすることはないです。

 

次のページでは、実際にバスを使ってビクトリア・ピークに行ってみましょう。
そのあと、2泊目のカオルーン・ホテルについて少々。

 

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