24th Sin.

  「 I just wanna hold you tight 」

2005.05.18

 
 7枚目のアルバムから3ヶ月あまり、8枚目に向けての最初のシングル。
 PV撮影、ゴージャスなメロディなどで、ふたたび新たな境地を模索するようだ。
 
 このCDを聴いた第一印象は、「未歩さんらしくない、未歩さん」。
 声はたしかに本人だけど、今までとは少し毛色がちがう。
 今までも、初見ではそうだったけど。

 ひさびさに実家に帰ってみたら、中に誰もいない。。
 それでも、聞いていくと、中から懐かしい肉親が出てきた、そんな感じ。

 今回は、歌いだしからサビにたどり着くまでの時間が短い曲、多いですね。
 早速、1曲目から見ていきます。

 

 

注 意

 
 ・コード(
#####bbなどの記号)については こちらへ。
 ・Aメロ、Bメロ、サビ、Cメロについての説明は
こちらへ。

 ・作曲と作詞は、どの作品も小松未歩さん自身です。
 

 

01

 I just wanna hold you tight

編曲

 小林 哲      
24th single コード Aメロ bb Bメロ --- サビ bb Cメロ bb
                       
 「ゆったりした、柔和な感じ。」と言われる、変ロ長調の曲。
 新しいアルバムに向けた最初の曲ということで、「翼はなくても」と同じ、ゆったりとした立ち上がり。

 最初聴いたときはあまり心に残らなかったメロディも、聴くうちに良くなっていく。
 個人的には、サビに入る直前の [シ♭] のポーンって音、一番最後の2音が心地よい。
 ほかにも、サビの中間点で急に和音(?)の展開が変わるところも、Cメロも、、挙げればキリがない。
 「真緋色」(変換できない・・・)のCメロのあとのギターは、1st の 「青い空に出逢えた」 を想い起こさせる。
 
 歌詞は、、タイトルの名前を耳にしたときは、男目線の曲かーって思ってました。
 でも、実際は、、、女目線。

 「初めて出逢ったとき ふと懐かしい気持ちに襲われたの」
 って所が印象的。

 懐かしい気持ちを抱くのは、たぶん前世かどこかで親しかったか、あるいは恋人同士だったんだろう。
 本当にうらやましい。
 前世で、「来世も逢いたいな♪」って言葉を交わした親友と、またこの世界で再来できたのだから。

 個人的には、あんまり初対面の人に「懐かしい」気持ちは抱かない。
 あんまり前世で友達がいなかったから、だろうな。(笑)

 あと歌詞では、、最後の一文の英語、相当ムリしたか(笑)、けっこう難しい文をつくり出して来たなぁ。。

 

02

 すぐ恋なんて出来る

編曲

 大賀 好修      
24th single c/w コード Aメロ b Bメロ --- サビ b 間奏 ####
b
                       
 未歩さん自身が 「声にのせるのがもったいない」 と思った、というほどのアレンジ。
 
 初めて聴いたときは、80年代のメロディのような懐かしい感じを覚えた。
 15年来の旧友に会ったようなもの。 (顔は変わっていないという苦しい前提 ・・;)
 
 歌詞は、タイトルのイメージから、「君たち案ずることはないよ、いつかいい日が来るさ」 的な歌詞を
 予想していましたが...見事にハズれ、それも叶わぬ恋物語 (10回ほど読み返して、やっと分かった。遅!)

 よく 「彼女の友人と二股交際」とかいう記事が出るけれど、それは彼女&友人が似ているタイプだからだ。
 それだけに、全然タイプの違う人を好きだって分かると、たしかに絶望感は隠せないね。
 まあ、どっちにしても絶望なんだけど・・・自分の性格では一生好きになってくれないっていう諦念。
 
 この歌詞の中で羨望されている「男」は、こうした一人の女性の苦悩を知る由もなく、のうのうと生きて
 いる・・・と思いきや、意外とそんなことはないと思う。
 けっこうそれは女性の思い込みで、本当はその「男」は、主人公の女性に思いを寄せていたりするもの。
 この世の中、思ったほど 「片想い」って多くないんじゃないかな。

 勇気出して、ぶつかっていって欲しいですね。ええ。(笑)
 尻込みする気持ちは分かるけど。
 

 

03

 蒼い夏

編曲

 古井 弘人      
24th single c/w コード Aメロ b Bメロ --- サビ b 間奏 b
                       
 3曲目は、夏の到来を見越して、アップテンポなナンバー。
 カラオケで歌ってみたい。

 出だしのギターの後の、パーッ、パッ、パッって音で、開放的な曲が始まる。
 同じ系統の 6th 「Sha la la...」 を、もっと開放的にした感じがする。
 個人的には、1番サビ途中の「(不安なほど) まぶしいぃ・・・」って所のドラムが最高。
 初めて聴いたときに、一番印象に残ったのが「サァーフ ブリーィズ♪」って所。心地いい!
 
 この歌の主人公は、男、女どっちなんだろ。個人的には女のほうだと思うけれど・・・
 
 「蒼い夏が呼んでる」・・・、そうですよね。生きている限り、誰にでも蒼い夏は手招きしてくれます。
 せっかくだから、今年はいろいろ楽しんでみたくなりますね!

 

BACK