2nd

 「未来」

1998.12.19

 
 2枚目のアルバムには、短調がけっこう使われています。
 そのわりには、それほど悲壮感を感じさせない、むしろ元気づけてくれる
 一枚だと思います。
 かなり複雑な音階が多いのも、このアルバムの特徴。

 アレンジャーは、すべて古井さん。
 1stアルバムでの出来が評価されたのでしょうか?

 

 

注 意

 
 ・コード(
#####bbなどの記号)については こちらへ。
 ・Aメロ、Bメロ、サビ、Cメロについての説明は
こちらへ。

 ・作曲と作詞は、どの作品も小松未歩さん自身です。
 

 

01

 未来

編曲

 古井 弘人      
コード Aメロ ###### Bメロ ###### サビ ###### Cメロ bbb
                       
 最初の曲は、無難な感じに始まっていく。すね。
 ・・・と思いきや、シャープ6個の[嬰ヘ長調] という複雑な音階。
 
 ただ、あまりインパクトがあるという曲ではないような気がします。
 歌詞はロマンチック。 初期の作品は、こういった感じの歌詞が多いで
 すね。
 この曲が一番好きな人が、けっこうおられるようです。
 

 

02

 anybody's game (New ver.)

編曲

 古井 弘人      

 4th single

コード Aメロ bbbbb Bメロ bbbbb サビ #### Cメロ ##
               

最後は

b

   
 
 サビの部分が、おしまいに半音あがって繰り返されるという、Jポップではよくある展開。
 ただ小松作品にあっては、めったにお目にかかれない貴重なもの。
 
 長調からサビに入って短調に変わるのは、4曲目の「氷の上に立つように」と同じ展開。
 

 

03

 チャンス

編曲

 古井 弘人      

 5th single

コード Aメロ # Bメロ # サビ #### Cメロ ####
                       
 この曲のA,Bメロ部分こそが、私を小松ワールドに引きずり込んだ直接の原因作。
 6thアルバムのRECHANCEライナーノーツでも、未歩さん自身がBメロに惚れ込んだって
 言っていましたね。 大ヒット作です。
 
 

 

04

 氷の上に立つように (New ver.)

編曲

 古井 弘人      

 6th single

コード Aメロ Bメロ サビ Cメロ ---
                       
 こちらの曲は長調から入って、サビ部分で短調に転換。
 もっとも女性的とされる、イ短調を使って作曲しています。
 
 それにしても、1stとちがって短調が多いですね。
 それほど、アルバム全体を見ても悲しいイメージは湧いてこないのですが。
 むしろ5thアルバムのほうが、ずっと悲しいアルバムに思えます(笑)
 

 

05

 手ごたえのない愛

編曲

 古井 弘人      

 セルフカバー曲

コード Aメロ bb Bメロ bbbb サビ bb Cメロ bb
                       
 ひさびさにスローテンポ?な曲の登場。
 サビの手前で短調に転換します。

 DEENへの提供曲ということで歌詞が男目線ではあるのですが、どことなく
 女の子っぽい雰囲気もあるんですよね。
 言葉では、うまく説明ができないのですが・・・
 

 

06

 あなたのリズム

編曲

 古井 弘人      
  コード Aメロ ## Bメロ ## サビ ## Cメロ ##
                       
 静かな曲のあとは、テンポのよい快活な曲が続くもので、このアルバムでもそれは
 例外ではないようです。
 前作の5〜6曲目は輝ける星→alive という展開で、今回の作品とちょっと似ています。
 

 

07

 1万メートルの景色

編曲

 古井 弘人      

 4th single c/w

コード Aメロ bb Bメロ bb サビ bb Cメロ ---
                       
 単調なメロディのように見えて、メロディがすごい味わい深い。

 当時、飛行機の機内ソングに採用されたんでしょうかね。自分が選曲担当だったら絶対採用(笑)
 機内ソングで聴いたのがキッカケでファンになった、ってよくある話なんですよ。
 

 

08

 涙

編曲

 古井 弘人      
  コード Aメロ bbb Bメロ bbb サビ bbb Cメロ bbb
                       
 アルバムについていたパンフレットによると、「めずらしく、先に詞ができていた」そうです。
 こういう曲を書かせると、ほんと詞もメロディも超一流ですね(お世辞?)
 思わず情景が浮かんできそうな歌詞の展開ぶり。
 
 現実と幻想とが、交互に入り混じっています。
 

 

09

 静けさの後

編曲

 古井 弘人      
  コード Aメロ ## Bメロ ## サビ ## Cメロ ---
                       
 複雑なようでいて実は #が2つ というコード進行もさることながら、一番のインパクトは
 「首をへし折ってやる」、というくだりでしょう(笑)
 いまだかつて、この表現を超える歌詞を耳にしたことはありません。
 
 ただ、歌詞を全体的に見ると、駆け引きというか、騙されまいとしながらも大揺れに揺れている
 女心の表現がいいですね。。 うますぎます。

 

10

 願い事ひとつだけ

編曲

 古井 弘人      

 3rd single

コード Aメロ bbbbb Bメロ bbbbb サビ ###### Cメロ bbbbb
                       
 なんとも複雑怪奇な音階!
 この曲も2、4、5曲目と同様、サビに入るときに長調から短調に切り替わります。

 6thアルバムの最後の曲が、シングルでも出された「私さがし」だったわけですが、
 その曲の役割と、この曲のアルバムでの役割(?)って似ているような気がします。

 今回(2nd)の場合、このあとに1曲残っているわけですが、もし仮にこの曲で終わっても
 違和感はそんなに無いんじゃないかな、って感じます。
 

 

11

 Deep Emotion

編曲

 古井 弘人      
  コード Aメロ --- Bメロ --- サビ b Cメロ b
                       
 「ひとりじゃないんだな、と実感させられる毎日を過ごしている私」。
 アルバム付録のパンフレットに書いてあったこの想いから、この曲は作られたそうです。

 本当にひとりで生きている人は、おそらく世の中にはいないんじゃないでしょうか。
 当たり前すぎて忘れがちの感謝の心。 この曲を聴くと、ハッと思い出させてくれます。
 

 

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