3rd |
「everywhere」 | 2000.02.16 |
2nd から1年3ヶ月、3枚のシングルリリースを挟んで出た新作。 おおむね長調(長音階)が主体の、やや明るめの曲が並ぶ。 それだけに、6曲目の 「No time to fall」の哀しさがきわだつ。 感じとしては、前作(2nd)の雰囲気を踏まえているように感じます。 |
01 |
最短距離で (New ver.) | 編曲 |
古井 弘人 | ||||||||
8th single |
コード | Aメロ | ### | Bメロ | ### | サビ | ### | Cメロ | ### | ||
はじまりは、全編イ長調の希望に満ちた曲。 謎、チャンスのような路線を目指したのでは? こういう曲にはつきものの比喩も。 「一押しで世界は変えられるよ」「今は空さえ飛べる」 そういえば、よく使われる「かけ引き」って言葉もアルバム曲では初出ですね。 |
02 |
BEAUTIFUL LIFE | 編曲 |
葉山 たけし | ||||||||
コード | Aメロ | ## | Bメロ | ## | サビ | ## | Cメロ | --- | |||
最後は |
bbb |
||||||||||
1曲目に比べておとなしめのメロディながら、歌詞は引き続いてポジティブな内容。 サビ部分での転調は、2nd の「anybody's game」 以来。 題名は、高視聴率をたたき出したドラマと同じタイトル。 レコーディングの時期と、ドラマの放送時期が重なるので、ひょっとしたらこの ドラマに影響された?? |
03 |
As | 編曲 |
葉山 たけし | ||||||||
10th single c/w |
コード | Aメロ | ## | Bメロ | ## | サビ | ## | Cメロ | --- | ||
2曲目と同じような雰囲気のメロディに歌詞。 と言い切るのは失礼かもしれませんが、はじまりの3曲はそこそこ無難な感じが します。 次の曲と同じく、広がりを感じさせる内容。 それにしても、難しそうな言葉で詞を書きますね。 |
04 |
風がそよぐ場所 | 編曲 |
古井 弘人 | ||||||||
9th single |
コード | Aメロ | bbbb | Bメロ | bbbb | サビ | bbbb | Cメロ | bbbb | ||
雄大な風景を思い起こさせる歌。 この曲ができて4年後の雑誌で、「情景を思い起こさせる歌詞がJ-POPだとするなら、 それが私の目指すところなんです」 こう言っていましたが、この曲はまさにそれを表現 しようとしていた一品じゃないか、って思っています。 |
05 |
sickness | 編曲 |
葉山 たけし | ||||||||
コード | Aメロ | * | Bメロ | *→## | サビ | ## | Cメロ | * | |||
ポジティブな曲を除けば、残りは悲しい曲か、駆け引きの曲と思われるくらい 恋の駆け引きを歌ったものは小松作品に多い。 ヒーロー物のマンガと違って、こういう路線の曲では主人公の女性が敗北して 終わることが多いですが、この曲も例に漏れず結局、負け。 決まり手は機関銃というすさまじい最終兵器で、見事にやられてしまっています。 この手の歌詞で主人公の女性が勝つとしたら、どんなシナリオになるんでしょうね? |
06 |
No time to fall | 編曲 |
古井 弘人 | ||||||||
コード | Aメロ | bbbbb | Bメロ | --- | サビ | bb | Cメロ | bb | |||
6曲目にして、はじめて悲しい系統のメロディが登場。 明るい前向きな感じの曲が多いこのアルバムの中では、異色。 短調のメロディと歌詞とが一体になって、悲しさを助長しています。 2nd アルバムでいえば、「涙」といった所でしょうか。 |
07 |
Holding, Holding on | 編曲 |
古井 弘人 | ||||||||
コード | Aメロ | bbbbb | Bメロ | bbbbbb | サビ | b | Cメロ | bbbbbb | |||
珍しく、コロコロと転調をする曲。 そのわりには、メロディの流れに不自然さを感じない展開。 前のシリアスな曲から一転、元気づけられるナンバー。 |
08 |
BOY FRIEND | 編曲 |
古井 弘人 | ||||||||
7th single c/w |
コード | Aメロ | ### | Bメロ | *、### | サビ | ### | Cメロ | ### | ||
Bメロだけ短調に変わるという、珍しいパターン。 「たとえ 世界中の何処かで争ってても」 世間の治安が悪化していき、自分を含めた周りの人間が互いをけん制しあう ようになる。性格も、どんどん用心深くなっていく。だからこそ、 「あなただけは あの頃のままでいてね」 |
09 |
さよならのかけら | 編曲 |
古井 弘人 | ||||||||
7th single |
コード | Aメロ | bb | Bメロ | bb | サビ | bb | Cメロ | bb→## | ||
1st、2ndと同じく、シングルカット曲のうち一つは終盤に持ってくる。 Aメロ、Bメロはのんびりした感じで、サビに入ると真剣さが入ってくる。 のんびりした感じの場面では、のんびりした、というか状況を描いた歌詞を 持ってきて、サビの真剣な場面では真剣な歌詞を持ってきています。 コード理論が、ぴったりそのまんま当てはまっていますね。 |
10 |
夢と現実の狭間 | 編曲 |
尾城 九龍 | ||||||||
コード | Aメロ | b | Bメロ | b | サビ | b | Cメロ | b | |||
はじめて聞くと、この曲で終わりだと感じる。 メロディは、真夜中を連想させます。 「夢の中では・・・だけど現実は違っていた〜」という歌詞の内容は、どこか 2nd の「涙」の歌詞に通じるところがあるよう。 |
11 |
雨が降る度に | 編曲 |
北野 正人・尾城 九龍 | ||||||||
コード | Aメロ | ## | Bメロ | ## | サビ | ## | Cメロ | --- | |||
最後は |
bbb |
||||||||||
ラストは、気持ちアップテンポで幸せそうな曲。 どんな出来事があったのかは分かりませんが、この後の 4thアルバムからは わずかながら、アルバムの質が変化していきます。 どんな変化なのかは、うまく説明できないのですが。。 もちろん、未歩さんらしさが出ている面では、微塵も変わってはいきません。 |