7th |
「 小松未歩7 〜prime number〜 」 | 2005.01.26 |
未歩さん本人いわく、「新境地もチラッと出てしまった」 というアルバム。 まっさらな新曲が6曲入って、けっこう新鮮なアルバムだと思います。 この新曲たちに、また光るものが多い。 6thと同じく、これといったメイン曲がないぶん、全体としてまとまっている感じ。 それでは、1曲ずつ見ていきます。 |
01 |
翼はなくても | 編曲 |
古井 弘人 | ||||||||
20th single | コード | Aメロ | ## | Bメロ | ## | サビ | ## | Cメロ | ## | ||
6thアルバムの興奮冷めやらぬ、2003年の暮れに出たシングル。 曲調そのものは終始淡々とした感じですが、内に秘めたる何かのパワーを感じさせます。 何かがはじまりそうな、そんな予感さえします。 サビに入る前にコードが転調しているようで、していません。 個人的には、サイト開設の頃のリリース曲ということもあって思い入れは強いです。 「迷い 立ち止まる日々も 力に・・・」 |
02 |
ひとは大昔 海に棲んでたから | 編曲 |
大賀 好修 | ||||||||
コード | Aメロ | * | Bメロ | *→ #### |
サビ | bbb | 間奏 | bbbb →## |
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本来はちょっぴり、というかけなり悲しい歌詞なのに、歌いだしからハキハキしている。 いや、ハキハキというよりは、かわいく歌おうとしているとも取れる。 なんとも、けなげな感じがよく出ている。(笑) これも未歩さんの真骨頂? 個人的には、終わり方がスッキリしていて好感。 最後に小フレーズを盛り込んで、ちょっとした印象を与えて終わる。 |
03 |
砂のしろ | 編曲 |
古井 弘人 | ||||||||
22nd single | コード | Aメロ | ###### | Bメロ | ###### | サビ | ###### | 間奏 | ###### | ||
一転して、オトナっぽい?声が聞き手に迫る。 Kinki Kids の往年の(笑) 曲を思わせる、ラテン系・熱帯系(勝手に命名)のナンバー。 個人的には、Aメロの悠長な感じが好き。 「堪えてた・・・」、「本気で見た・・・」 の所で一瞬、けだるい歌声になるところも印象的。 PVに出てくるノイズは、熱帯の雷を連想させたいのでしょうか。(まさか有刺鉄線じゃないよね) コードは、非常に陰鬱とされる調を使っています。 |
04 |
故郷 | 編曲 |
古井 弘人 | ||||||||
コード | Aメロ | * | Bメロ | * | サビ | * | 間奏 | * | |||
「落ち着いた曲」 の代表格。 終始オーソドックスなハ長調、のんびりペースの歌なので、じっくり聞くに堪える(?)1曲。 そして歌詞も、それに合わせて「故郷」という深い、やすらぎを与えてくれるテーマ。 皆さんの一人ひとりが、それぞれ別の情景を想像することでしょう。 インパクトは無いものの、この曲が好きな方も多いのではないでしょうか。 |
05 |
sha la la... | 編曲 |
岡本 仁志 | ||||||||
22nd single c/w | コード | Aメロ | # | Bメロ | # | サビ | # | 間奏 | #### | ||
未歩さんらしくない、激しいドラムで幕を開ける。 あまり気づかないと思いますが、曲の長さは中華ポップ並みの短さ(3分24秒)。 そして、南関東の人にとっては、湘南の海と国道134号線を彷彿とさせるナンバーなのでは。 関西育ちの未歩さんは、どの海を思い浮かべて作曲にいそしんだのでしょうね。 個人的には、歌い終わった直後の、解き放たれたかのように開放的になる楽器の音が印象的。 「恋も仕事も ガンバ」 れ!! |
06 |
じゃあね それじゃあね | 編曲 |
池田 大介 | ||||||||
コード | Aメロ | # | サビ | # | 間奏 | # | |||||
40秒のイントロを経て、異人館へと迷い込んだかのような歌いだし。 いきなりサビへと連れていかれるものの、終始一貫して ト短調、悲しい幹事を出しています。 2番が終わっての間奏は、荘厳な感じを漂わせる。 歌詞については、、男がコメントするのは難しいですね(汗) 石田衣良さんの恋愛小説のような?、日常的な香りが。 男のほうは、本当に 「眠ったフリ」 だったんでしょうかね。 それならお互い踏ん切りもつく?けれど 本当に寝ていたら・・・「あれ?彼女いねぇじゃん!」、なんて悲哀の結末にならないことを祈るばかり。(笑) 7枚目のアルバム、前半を締めくくる落ち着いた曲。 |
07 |
diplomacy | 編曲 |
大賀 好修 | ||||||||
コード | Aメロ | b | Bメロ | b | サビ | b | 間奏 | b | |||
前曲と同じ悲しい短調ながら、こちらの曲はちょっぴり力強い。 むしろ、こちらのほうが 「強がり」 的な雰囲気。 メロディは、特に、「罪深いでしょー!」の直後のサビへの入り方が心地良かったりします。 この曲は、未歩さんの歌声のなかに、特に感情移入がされているような気がします。 「だから つけ入るの? 気まぐれなの?」 の付近では、相手の心を覗きこもうとする歌声、 「尤もらしい言葉 キメて・わ・ら・う・・・」 の所では、半ばあきれて相手を嘲笑でもするかのような歌声。 それ以外でもサビの部分では、「アンタ分かってんのっ!?」 と怒られでもしそうな歌声、 最後、 「空に 放り投げた・・・」 のくだりでは、強がっているけど悲しみが抑えきれない歌声。 でも、3日も鳴らない携帯電話を 彼のせいにしないのは、やっぱり 「惚れた弱み」・・・? |
08 |
恋心 | 編曲 |
小林 哲 | ||||||||
21st single c/w | コード | Aメロ | bb | Bメロ | bb | サビ | bb | 間奏 | bb | ||
電車で言えば、すでに終着駅に着いて、もうすぐ車掌がやってきて
「終点ですよー」 と言われる。 そんなポジションにある二人。 男は、 「もう、降りるか」 と言う。言いつつ、腕はしっかり肩に回してくる。 それを受けて、この期に及んで戸惑いが訪れる女。 同じ悲しいソングながら、どっちかというと波風立たない穏やかな曲調で、 歌声に悲愴な感じがない。 やはり、前向きな失恋ソングになるのだろう。 |
09 |
東京日和 | 編曲 |
小林 哲 | ||||||||
コード | Aメロ | ## | Bメロ | ## | サビ | ## | 間奏 | ## | |||
未歩さん初の東京ソング。
というより、そもそもご当地ソング自体が初の試みか? それも湾岸道路、外苑、羽田など、かなり渋い地名セレクションで挑んでいる。 お台場こそあるものの、原宿、渋谷、新宿などは出てこないし、 外国人のように、浅草、六本木、東京タワーなどの地名もない。 あ、東京タワーはあるか。 6th でいえば 「特別になる日」のような、エキゾチックなサウンドが広がりをもつ。 失恋ソング、とは思いたくないですね。 最初の 「恋の終わりに」 を、愛の始まりと解釈すれば・・・愛が深まるソングに変身!? GARNET CROW の皆さんには怒られそうだけど (cf. 「忘れ咲き」) |
10 |
涙キラリ飛ばせ | 編曲 |
古井 弘人 | ||||||||
21st single | コード | Aメロ | * | Bメロ | * | サビ | * | Cメロ | * | ||
これは未歩さんの新しい法則なのか、 エキゾチックな曲のすぐ後には、スットンキョウなほどの明るいサウンドが運ばれてくる。 応援ソングでも、普通の歌に終わらないのが未歩さん。 歌詞は科学的。 メロディは、、逆にオーソドックスか。。汗 春を思い出させてくれる明るい一曲。 「涙キラリ 飛ばせ」!! |
11 |
I 〜誰か... | 編曲 |
古井 弘人 | ||||||||
23th single | コード | Aメロ | bbbb | Bメロ | bbbb | サビ | bbbb | 間奏 | bbbb | ||
この曲はコメントが難しいな・・・ ここまで深刻に語られてしまったら、なすすべがない。 たまに、駅でカップルの、女性のほうがわんわん泣いていて、隣にいる男がほとほと困り果てて いる図があるけど、これはその何倍も深刻なケースだと思う。 そういえば、今の日本は散りゆく人に対して、すごく冷淡な扱いをしますね。 古いものを尊敬するって気持ちが、薄らいでいるんだなこりゃあ。 ・・・喝だ、喝!(謎) コードは、当然のように「悲惨な調」である、bbbbの短調。 全体を通して bbbb の短音階が使われるのは、アルバム曲では初。 ( 同じく悲惨な調とされる bbbbb の短音階は、 ”Love Gone” で使われています。) |
12 |
君のなせるワザ | 編曲 |
大賀 好修 | ||||||||
コード | Aメロ | * | Bメロ | --- | サビ | * | 間奏 | * | |||
全篇ハ長調の、オーソドックスな歌曲。 ラストツーの曲ということで、どっちかというと7th全体を盛り上げる影の立役者なのかも知れない。 個人的には、歌詞がけっこう好き。 大丈夫っていつも言ってるけど、お前本当に大丈夫なのか?って感じ。(? 「扉を開け」ないと、なにもかもが始まらない時代になってきてますね。 何事にもチャレンジした人が挑戦権をもらっていく時代。 なにも言わず、がんばっていきましょう〜 |
13 |
翼はなくても ~Extravagant MIX~ | Remix |
Mr. Lee | ||||||||
リメイク曲 | コード | Aメロ | Bメロ | サビ | Cメロ | ||||||
とりあえず、 Mr. Lee って人を一度見てみたい。 どんな人なのだろう。 岸本早未さん(GIZA) のRemix とかも担当しているけれど、この人は Remix に命を懸けているのか。 「ええか。 俺は Remixを極めるために、この世に生を受けたんやっっ! 俺が日本一の音楽再生工場に なっちゃる!」 とか叫びながら、今日もスタジオの片隅でレコード片手に猛練習を重ねる・・・(つづく) 華々しい音楽業界の裏には、こんな裏方さんの血のにじむような努力がある。 でも最初聴いたとき、意外と聞きやすくて好きでしたよ、このリメイク曲は。 ・・・こんな些細な感想を小耳に挟むたび、ある一人の男は微笑みつつ、肩をなで下ろす。 「フッ良かった、、そう言うてくれる奴がこの星におってくれて・・・次はもっと極めたるぜ、待ってろよBoy」 がんばれ、Mr. Lee 。 |