香港 : 2004年 7月

 

このページでは、観光名所ビクトリア・ピークを見た後に
2泊目のホテル、カオルーンホテルについて語っていきます。

 

山頂 ( ピーク )

 
 香港の未歩さんの「ヘンな物さし」にもあった観光名所、ビクトリア・ピークに行ってみましょう。
ピークは別名、山頂(サーンテーン)。その名の通り、小高い丘のてっぺんです。
ビクトリア・パークという観光地も近くにあるので、まぎらわしいです。
 

中環(セントラル)からの行きかたは、3通りあります。

1: 一番オーソドックスに、ピーク・トラムを使う。 所要片道 8分、運賃$20.00
2: 暑さにやられて休みたい人向けに、冷房完備の路線バス(2階建)を使う。 所要片道 35分、運賃$9.20
3: ゴージャスな人向けに、タクシーを使う。 所要片道 ?分、運賃 $たぶん相当高い

私は、、1の方法を使おうとして、間違えて 「ただのトラム」 に乗ってしまいました。
渋滞に巻き込まれながら、一時間ほどたってようやく終点についたと思いきや、
山どころか、降りたところは 「あぶない刑事」 に出てくるような、巨大コンテナ山積みの海沿いの倉庫群。
銃撃戦にでも巻き込まれるかと思った。(?)

 

ということで、セントラルに引き返して、2の方法を。
(3の方法は、バスと同じルートを通るだろうし、時間もかかるのでメリットはまったく無い)

私が使ってみたのは、新巴(First Bus)の15系統。
けっこう頻繁に出ています。
これです。(中国語)

上のリンク先ページの一番左、拡大ボタンを押すと、その停留所付近の景色を見ることができます。

 

それ以前に、セントラルのバスターミナルってどこにあるんだ。
しかも、それを見つけたら見つけたで、
いくつもあるバス停の中から、紫色で「15」と書かれたバス停を探し出さなくてはならない。
これは困難を極めた。

そう私は、いまどき珍しい「地図を読めない男」・・・
こういう作業は苦手。

 

バス、、、ほとんど誰も乗ってない。
そりゃそうだろう、、ピークに行く人ならピークトラムを使うだろうから。

このバスは、セントラルから進行方向左側に乗ると、良い景色が広がります。

途中の山道で、けっこういい眺めがあったので途中下車して、写真をとってみました。

 

なにこの建物(汗 雑然としてます 運動場の向こうに高層マンション

 


現地の押しボタン式信号

 

 

 

 

さて、山頂の終点バス停につきました。
アナウンスがないので、これは周囲の雰囲気にたよるしかありません。

 

レストランとかが入っているタワー ピークからの香港島サイドの眺め。
海の向こうは、九龍半島サイド

 

山頂での写真は、実際はこれだけです。(汗
実際、この1枚でピークは堪能できると思います(言い訳)

平日は、けっこう空いています。
カップルなら夜がお勧め。治安面での心配は、おそらくないと思います。
では、そろそろ帰りましょうか・・・

 

 

カオルーン・ホテル

 

2泊目の宿はココ。広東語では 「九龍酒店」(ガウロン・ザウディム)
九龍半島サイド、尖沙咀駅から徒歩1分。
お酒は出ません。

ここは、香港のホテルの中でも、特に日本人が安心して泊まることのできるホテル
ではないでしょうか。
そのためか、ロビーは日本人がけっこういました。

リッツ・カールトンとちがって、日本語のサイトもちゃんとあります。
チェックイン・カウンターには何人もスタッフがおり、日本語のできる人もけっこういます。

なんといっても、コスト・パフォーマンスは最高です。
宿泊代は1万円前後ですが、サービスは日本の2万円ホテル級だと思います。
唯一の難点は、部屋が狭いこと。これぐらい。
それでも「東横イン」のシングルよりは、ずっと広いです。

このホテルは、香港の最高級ホテルである、ペニンシュラ・ホテルの隣にあります。
ペニンシュラの系列ホテルなので、備品はペニンシュラのものと似ている、、らしいです。
 
 

あらかじめ、朝のうちに大きなバッグをフロントに預けていたので、チェックインの時に申し出ると
「じゃあ、その荷物は後で、お部屋まで持って行ってあげますよ」
みたいな事を言っていた。

これって、けっこう珍しいことなんじゃ・・・
日本のホテルでは、ホテルマンが荷物を持って、部屋まで案内してくれるところが
多いですが、外国ではそういう所は少ないです。

部屋に入って5分ほどすると、部屋のチャイムが鳴って、ホテルマンが荷物を持ってきてくれました。
こういうときは、チップを渡さなくてはいけません。

このホテルは、部屋にパソコンがデンと置いてあります。
これは、このホテルの一番の売りでしょうね。
無料でインターネットを楽しむことができます。日本語のサイトも。
 
あと、ホテルの部屋ごとに Eメールアドレスがついてきます。
ローマ字でなら、メールのやりとりができます。

そのかわり、ホテルのパソコンのOSは Windows3.1でした (Windows95 より古い)
よく、そんな古いOS使ってインターネットができるなぁと感心。
 
このホテルのパソコン画面は、そのままテレビも兼ねていて、映るようになっています。
やはり、40チャンネル近くある。

ちょっとつけてみましょうか。

 

イギリスBBCの天気予報。
ちょうど日本海に台風がいたらしい
ハリー・ポッターの中国語CM。
 
名古屋人なら大喜び。
サークルK は香港にもあります


2日目の夕食は、このホテルのレストランで取りました。

自分でも分かってはいますが、一個人の夕食のことを書いても誰も喜ばないと思います(笑)
それでも、マナーの違いとか少々気づいたことを。

「食は香港にあり」とはいいながら、まともな食事といえば朝食のバイキングぐらいだった
もので、ついつい高い店に入ってしまいました。
香港だと、一人では安い店(吉野家とか)は逆に入りづらいです。
英語も通じないし、ほとんどが3、4人のグループでワイワイ談笑しているから一人で入るとすごく浮く。
日本の吉野家とは違いますね、、

カオルーン・ホテル地下2階にある、ワンロン・コートという中華料理レストラン。
後で知った話ですが、ここのマンゴープリンのおいしさは、相当な評判なんだそうです(?)

一人で高級料理屋に入るのって、ものすごい勇気がいりましたが、、
意を決して、中にいる女性の店員さん (小姐;シゥージェー) に
「一人で、予約も入れていないがOKか?」

と聞いてみた。
すんなりOKが出て、広い店内の一番奥のほうの席に通された。
4人がけのテーブルに1人で座るというのは、本当になんともいえず空しいものです(笑)

メニューを見てみると、コースは$500、$700、$1,000、$1,200、$1,500の5種類が
あり、あとは単品の点心みたいなものだった。
単品なんか内容も頼み方がわからないから、ここはコースしかないな・・・

$20のチップが日本円で300円か・・・
じゃあ、$700のコースも、たいしたことないだろう・・・

あとで計算したら、10,500円だった(!)
おそるべし数字のマジック。
そんな高い食事は初めてだ。
だけど、飛行機代がタダ(本来は安くても4万以上) なだけに、財布のヒモもゆるんでしまいますね。
普段はめったに飲まないビール(中国の青島ビール)まで注文。。


この値段だから、当然フカヒレも、北京ダックもあります。

日本の中華料理店とちがうのは、一品ごとにラー油とか、醤油の小皿が
取り替えられること。
たとえば1品目ではこのお酢、2品目では甘い油、とか。
こだわってますね。

さあ最初のメニューは何だ?
早速運ばれてきたのは
小さなエビ(5尾)。

これって高級なんですか?(汗)
全部皮むくのに5分ぐらいかかって、食べるのはわずか数秒。
実に面倒な料理だ。

エビの皮は、上手にむけるようにしておけ、って暗示でしょうかね。

最初のエビが強烈だったもので、あとの料理忘れました。

フカヒレは、中にラーメンの麺みたいなものが入っていましたね。
一人でモクモクと食べていると、隣のテーブルに日本人のカップルが。
肩身狭い・・
でもこんな所で自分の体裁を気にしていては、1万円の出費は報われない。

一通りメイン料理が終わりかけたので、急いでビールを飲み干すと、

「もう一本どうだ?」
とか言ってきましたよ。
もうこっちは2本飲んでるってのに。 で 「NO」って言ったら
相手の男がえらい不機嫌な顔で 「NO!?」とか返してきた。。
ここはアメリカですか?

慣れないビールを2本も飲んで、明らかに体じゅう真っ赤なのに。
なんか、中国の文化に反した行動を取ってしまったのか。
もう後はデザートしか来ないのに、いまさらビール勧めてくるなよ・・・ とは言えない(笑)

どうしようもないので、一言
[ No, Thanks anyway ] (ともかくありがとう)
って言ったら、相手が引き下がっていきました。

すると、別の男店員が
「中国茶はどう?」

って聞いてくる。 ちょうどデザートなので、ジャスミンティーを頼んでみる。
あとで見ると、しっかり$15 (200円強) ほど取られてました。。
食後のお茶は、無料じゃなかったのか・・・

そのかわり、すごい大きな器で運ばれてきたジャスミン茶は、カップに10杯は楽に注げるくらい。
おいしかったので、全部飲んでしまいました。
一人で。

食事も無事に全部おわり、さあ帰ろうか、と思いきや、会計の伝票がテーブル上に置いてない。
高級店だから、誰が何のコースを食べたのか把握しているのか?
と思って、そのまま何も持たずに出口に行き、会計。
出口に誰もいませんよ・・・!

このまま立ち去っていったら、間違いなく「食い逃げ」 成立しますよ。
誰かが見張っているわけでもないし、このまま逃げても追ってくる気配すらないですから。
いいのか、こんな粗雑なシステムで。。

1分ほど出口で待っていたら、女性店員がニコニコしながらやってきて、

「今日はありがとうございました。お会計を致しますので、そこに座ってお待ちください」

みたいな事を言っている。
$700.00 のコースだけれど、ビールだジャスミン茶だサービス料だなんだで結局、
$891.40 (日本円換算したくもない) ぐらいになっていました。
2人で食べると2倍、家族だと3〜4倍かぁ。よくそんな金あるよな、、とか思う。(笑)

例によって、チップを書く欄が空白だったので、ちょうど$900.00 になるように足しておいた。
なぜか知らないけれど、チップが足されているのを見て上機嫌になったのか、
最後はとびきりの笑顔で 「バイバイッ!」

あとで触れますけど、中国ではほとんどの人が「バイバイ」って言います。
「再見」とか言っている人を見たことが無い。特に香港では。

 

書きすぎてしまいましたね・・・

あとは次のページへ。
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